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幸地 司(こうち つかさ) NPO週末起業フォーラム認定 起業コンサルタント 起業支援コーチ 週末起業塾塾長 日刊ベトナムタイムズ編集長 オフショア開発フォーラム 代表
↑勉強会のひとコマ ↑起業家仲間の打上げ風景 ↑ネタ出しの基本はブレーンストーミング ↑フリーマーケットは起業家養成「虎の穴」。当然出店する側です。
読み方:しきんちょうたつこすと
資金調達コストとは、企業が資金を調達する費用であり、年率で表現される。通常はWACCと表記して、"わっく"と発音する。
WACCを算出するには、銀行からの借り入れ費用、株式発行による資金調達費用、社債発行費用などを求める。さらに税金も考慮しなくてはいけない。WACCは明快な数式で定義できるが、意味を理解するにはちと時間を要する。
あなたが、住宅ローン金利4%で銀行からマイホーム購入資金を調達したとき、(住宅購入ためのローンの)資金調達コストは4%である。さらに、両親から無利子で頭金相当額を借りることができれば、あなたの住宅購入のための資金調達コストはもっと低くなる。
【例題】個人の住宅購入のためのWACC
住宅ローンで3,000万円(固定金利4%)を調達 両親から無利子で1,000万円を調達
WACC=4%*[3,000/(3,000+1,000)] + 0%*[1,000/(3,000+1,000)]=3%
住宅購入を投資家の視点で評価するとき、あなたの住宅が資金調達コストの3%を上回る利回りを生まない限り、この投資は失敗である。
バブル時代には、土地を購入した後も地価がどんどん上昇したので、投資効率はよかった。ただし、WACC算出時には、地震や火事、地価下落のりリスクも十分に考慮に入れること。
とはいえ、個人でWACCを計算することはないだろうから、今日の話はあくまでも頭の体操ということで。
読み方:ざんぞんかち
残存価値とは、ある資産の減価償却が済んだ後に残った価値のこと。会計上の価値はゼロだけど、実際には中古品として売れることが多いので、その時の売価を残存価値とする。
一般には取得原価の10%とする。
パソコンの減価償却期間(耐用年数)は4年。つまり、新品パソコンも4年経てば会計上の価値はゼロ。ただし、まともに動いていれば、1-2万円くらいで売れるかもしれない。
あなたが保有する資産の残存価値を知ろう。有形資産だけではなく、知識や学歴・保有資格といった無形資産にも耐用年数はある。あなたの資産価値は、すでに残存価値だけかもしれない。
読み方:ボカ
簿価とは、会社が土地や機械設備、有価証券等の資産を購入したときの取得価格であり、帳簿に記載された金額のこと。帳簿価額の略称。
大昔、500万円で取得した土地が今では何百倍にも値上がりした。ところが、帳簿には取得価格の500万円としか記載されていないケースが山ほどある。
例えば、阪神電鉄が所有する甲子園球場の土地は簿価500万円なり。誰が考えても、これは正当な評価額ではない。かつての村上ファンドは、簿価と時価の差額で儲けようと企んで企業買収を仕掛けた。
簿価と時価(現在の価値)、企業はどちらの数字を用いて会計報告すべきだろうか。正解は、企業の財務戦略によって答えは異なる。
ただし、週末起業家は自分の資産を簿価ではなく時価で評価すべきである。
・自宅の資産価値 ・積み立てた年金の資産価値 ・各種保険の資産価値 ・メルマガ読者の資産価値 ・運営するブログの資産価値
パソコンなんて、買った瞬間に資産価値はほぼゼロである。中古パソコンなんて今時は誰も買いたくないし、そもそもパソコンは資産ではなく消耗品である。
読み方:エージェンシー・コスト
エージェンシー・コストとは、会社の株主の意に反して経営陣が自分に都合のよいように行動することを監視・抑制するためのコスト。
お茶の間で話題沸騰の米国系ファンドのスティール・パートナーズの行動原理は、エージェンシー・コストで説明できる。
株主が短期利益を追及しているのに、会社を運営する経営陣が利益を社内に溜め込むことを望んだら、そこに利益相反が生じる。
スティール・パートナーズ:「もっと配当を寄こせ」 ブルドックソース社:「成長するためには現金の内部留保が必要」
この対立にかかる費用がエージェンシー・コストである。
安定した運営を望む株主に対して、一発逆転を狙ってギャンブルを打つ経営陣がいたとき、そこにもエージェンシー・コストが発生する。
ギャンブルの結果、会社が潰れても経営陣は別の会社に転職すればよい。ところが、株主の資産は紙切れになる。
ギャンブルの結果、事業が大当たりすると経営陣は大儲けするが、株主の価値は思ったほど増えない。
やっぱり、株主と経営陣には利益相反が生じてしまう。
週末起業家を始めた夫と、それをしぶしぶ承諾した妻の関係でも、エージェンシー・コストが発生する。
夫=経営陣 妻=株主
エージェンシー・コストが高すぎると、週末起業どころではなくなり、次第に疲弊して勢いを失ってしまうだろう。気をつけるべし。
読み方:はいとう
配当とは、株主への利益分配の一手法であり、一般には各四半期に企業に内部留保された現金から株主に支払われる。
急成長する会社の配当は高くて、安定企業の配当は低い・・・、と勘違いしがちだが、これは間違い。
儲かっている会社だけが配当を出せるが、実際には低成長・安定企業が支払う配当の方がずっと高い。
成長著しい新興企業は、株主に配当するよりも現金を事業に再投資する方が好ましいと判断すれば、配当を支払うことはない。
「会社は誰のものか?」と問われると悩ましいが、「会社の資産は誰のものか?」と問われれば、即座に株主のものであると答える。
読み方:ふどうさんとうししんたく
不動産投資信託とは、商業不動産への投資を促進するために生み出された小口の所有権利である。この権利は、主にビルの賃料から生じる収入の一定割合に対するものである。
一般に、不動産投資信託のことをREIT(リート)と呼ぶ。REITの流動性は株式と同様に高い。これがREITの魅力の1つである。
REITが発明されたおかげで、巨大な商業不動産を個人レベルでも所有できるようになった。この発想は他にもいろいろ役立ちそうだ。
・映画投資信託(ある) ・アイドル投資信託(ある) ・東京五輪投資信託(?) ・地雷除去投資信託(?) ・サンゴ保護投資信託(?) ・伝統芸能保存投資信託(?) ・トキ復活投資信託(?) ・宝くじ投資信託(?) ・花火大会投資信託(?) ・温泉掘削投資信託(?) ・太陽光発電建設投資信託(?)
これからの信託を実現させたいなら、利益配分にかかる課税を撤廃すればよいと思う。
すなわち、特定の個人や企業のみが利益を享受する場合には、通常通り所得税やキャピタルゲインに課税する。信託にして、不特定多数が資産を小口所有する場合には、各々が得る利益に対して課税しない。
優れた起業家は、利益と税金は常にセットで考えるものである。
読み方:りゅうどうせい
流動性とは、ある商品がどれくらい他の商品と交換しやすいかを示す尺度。財務会計の世界では、換金のしやすさを意味する。
例えば、東証一部上場企業の株はすぐに現金化できるが、不動産はなかなか現金化できない。買い手が見つからない上に、価格交渉も難しい。不動産屋の仲介手数料もやっかいだ。
一部上場企業の株は流動性が高いといい、不動産は流動性が低いと表現する。
不安な状況下では、流動性が低い金融資産を持ちたくない。売却したいときに売却できないリスクを流動性リスクという。
週末起業家のビジネスにも流動性はある。時間の切り売りばかりして、本人がいないと回らないビジネスの流動性は低い。すなわち、転職や転勤などの事情で週末起業活動を辞めざるを得ないときに、事業を他人に譲渡・売却することができない。
反対に流動性の高いビジネスとは、広告収入を主体とするポータルサイト運営、読者数の多いメールマガジン事業など。
週末起業家は、必ずしもビジネスオーナー化を目指す必要はないが、たまには自分のビジネスの流動性を意識してみるのもいいだろう。
読み方:げんかしょうきゃく
減価償却とは、長期間にわたって使用する高額の設備・固定資産を購入した企業が、当年度に費用として一括計上するのではなく、使用期間に応じて毎年少しずつ費用分配する経理手法。
週末起業家のあなたは、今年200万円の自家用車を即金で購入したとする。今後、5年間は乗り続けたいと思っている。もし、減価償却の仕組みが適応されないとどうなるか。
あなたは、今年度末200万円を自動車購入費用として一括計上する。当然ながら、その分だけ今年度は利益が減る。小さな会社なら、それだけで赤字決算に陥る可能性もある。
ところが、自動車は来年も再来年も、そして5年後も価値ある資産として存在し続ける。
この場合、200万円を使用期間の5で割って、毎年40万円ずつ費用分配する方が、経理的に健全ではないかと考えたくなる。
つまり、減価償却を発明したことで、設備投資した年度だけ大赤字を記録して、翌年以降は黒字が続く、なんて事態を避けることができるのだ。
減価償却する期間や償却金額の決め方は、法律によって細かく定められているので、厳密には上記の限りではない。前出の自動車購入の例は、減価償却の考え方を理解する手助けとなれば幸いである。
あなたも、自分の資産管理に減価償却の考え方を適応してみてはいかが。資産とは、有形の金融資産だけではなく、知識・ノウハウ・学歴・人脈・肩書きなどの無形資産も含む。
そのためには、会社と同じように、あなたも定期的に自分の棚卸しをやってみよう。
すると、生涯有効だと思っていた「学歴」が、既に償却期間を終えて無価値になっていたり、新しく始めた趣味がとてつもない可能性を秘めた資産だったりするかもしれない。
最近の傾向は、償却期間を短く設定すること。
なぜなら、大枚をはたいて購入した自宅マンション、学歴や肩書き、資格、各種セミナーで学んだテクニックなどは、全てあなたの想像以上に短期間のうちに資産価値が償却されてしまうから。
正直さや責任感といった原理原則以外の資産は、すぐに陳腐化してしまうのだ。
読み方:たいしゃくたいしょうひょう
貸借対照表とは、ある時点において企業に蓄積された総資産の内訳を示す計算書のこと。英語表記からB/S(びーえす)とも呼ばれる。
総資産は、自分の資本と他人から預かった資本(負債)の合計である。すなわち、総資産=自分資本+負債。株式会社の場合は、自己資本のことを「株主資本」と呼ぶ。
貸借対照表は、企業だけの特権ではない。国や自治体でも計算できるし、私たち個人でも計算できる。
貸借対照表は、企業の財務体質を如実に示すレントゲン写真だとも言われる。見た目は元気な人がレントゲン写真を撮ったら、肺に影が写ってた!なんてこともある。
財務面の健康状態とて同じこと。安定した売上を確保できるのにもかかわらず、次第に疲弊する会社がある。
北海道夕張市の財政破綻が典型例。貸借対照表を厳しくチェックすれば未然に防ぐことができたはずだ。明らかに、行政の怠慢である。
同様に、個人の貸借対照表を定期的にチェックする者は少ない。すなわち、家計簿をつける主婦は多いが、家計の安全性を診断する貸借対照表については全く無知な状態である。
厳しいかもしれないが、これも家計の怠慢である。
読み方:フィナンシャル・リテラシー
フィナンシャル・リテラシーとは、財務の読み書き能力と直訳されるが、ここでは誰もが身につけるべきお金にまつわる基礎的な知識・教養と定義する。
具体的には、財務諸表や投資案件に記された個々の数字を理解して、大局的視野からお金を扱う意思決定を行うためにフィナンシャル・リテラシーは欠かせない。
株式投資をする際には、有価証券報告書(特に財務諸表)からこの会社の安全性や将来性を推測する。
週末起業家にとって重要なフィナンシャル・リテラシーは、個人資産をフローだけではなく、ストックとして理解する能力である。具体的には、家計簿をつける一方、自分の貸借対照表(B/S)を持つこと。
フローとは毎月の収支のことで、家計簿をつけている世帯ならおおよそ把握できる。
ストックとは蓄積された総資産を示す。現預貯金がいくら貯まったか、保有する株式の時価総額はいくらか、自宅マンションの現在価値はいくらか、過去に払い込んだ年金額はいくらか、生命保険の支払額はいくらか、などの質問に答えることで把握する。
先日、ある週末起業家の家計簿と総資産をみたら、5分もたたないうちに大幅に支出を減らして貯蓄を増やす助言ができた。
本来、こうした仕事はFP(ファイナンシャル・プランナー)の役割だが、フィナンシャル・リテラシーが高いとわずかな時間で直感的に有益なアドバイスができる。
この週末起業家は、たった2つの助言を実行しただけで、毎月3万円も支出を減らすことに成功した。節約されたお金は、週末起業のために投資される。
読み方:ないぶしゅうえきりつ
内部収益率とは、正味現在価値(NPV)がゼロとなる割引率である。IRRと表現することも多いので、覚えておこう。不動産投資では、内部収益率を使った投資実行の可否判定によくお目にかかる。
あなたが、起業ネタを思いついたとき、このネタに挑戦するか否かを判定するときにも内部収益率は用いられる。
・IRRの使用例 ネットショップを立ち上げるため、初年度に20万円の投資が必要。成功すれば、次年度から4年間にわたり毎年6万円の収益が見込まれる。
この起業のIRRは7.7%である。ところで、あなたはIRR 7.7%の案件に投資すべきだろうか。
ある人は「銀行に預けるよりも有利なので挑戦します!」というかもしれない。別のものは「起業は危険いっぱいなので、この程度のリターンではやりません」と投資をあきらめるかもしれない。
内部収益率は、エクセル関数IRRを用いて簡単に計算できる。
読み方:わりびきりつ
割引率とは、将来価値から現在価値を算出するときに使う割合のこと。ファイナンスの基本原則「今日の1円は来年の1円よりも価値がある」を信じる人は、利子率と同様な概念として、割引率をすんなり受け入れられるだろう。
・利子率のおさらい 現在の100万円を年利7%で運用したら、来年は107万円になる
・割引率で考える 来年の107万円を割引率7%で割り引くと、現在価値は100万円になる
ここで事例研究を1つ。あなたは、35年間支払い続ける年金払積立障害保険に加入しているとしよう。無事に60歳を迎えたら、5年間100万円が支払われる契約で、月々の支払額は12,800円とする。
仮にあなたの年齢を30歳、割引率を3%として、将来もらえる年金額の現在価値を計算してみよう。
60歳 100万円 100/(1+0.03)^30 = 42万円 61歳 100万円 100/(1+0.03)^31 = 40万円 62歳 100万円 100/(1+0.03)^32 = 39万円 63歳 100万円 100/(1+0.03)^33 = 38万円 64歳 100万円 100/(1+0.03)^34 = 37万円
以上から、将来もらえる年金総額は500万円を割引率3%で割り引いた現在価値は、およそ194万円。
一方、35年間の保険料の総額は537万円。(年金支給額は500万円)
この数字を見て「37万円の損失だね」とつぶやいたあなたは、大きな間違いを犯している。
月額12,800円を35年間払い続ける保険料の現在価値は、割引率3%で割り引くとおよそ330万円。
つまり、330万円の投資で194万円の年金を買っている。あなたは、「136万円の損失だね」と肩を落とさないといけない。
読み方:むりすくしさん
無リスク資産とは、元本が保証された安全な資産のこと。リスクフリー資産ともいう。
今のところ、日本国が機能不全になる可能性は極めて小さいため、日本の国債は無リスク資産とみなされる。同様に、郵便局や1000万円以下の普通預金も無リスク資産である。
ノーベル経済学賞を受賞したマルコビッツ氏は、合理的な投資家は一定比率の無リスク資産を保有するとよいと主張する。つまり、あなたの家計資産の一部を安全なところに預けると、より効率的に資産運用できるという。
逆にいうと、家計資産の一部をリスク資産に投資するのが世界の常識である。また、無リスク資産といっても、通常は3-5%の利回りを期待する。
起業家はリスクに対する正しい認識を持ちたい。リスクは管理すべきものであって、無条件に回避する対象ではない。
読み方:ぽーとふぉりお
ポートフォリオとは、いろいろな資産の組み合わせのこと。十分に分散投資された状態とは、十分に多様な資産で構成されたポートフォリオを有すること。
もし、目隠し状態で株式投資する銘柄を選ばないといけないとき、ファイナンスの基本原則から、2つの株式銘柄から構成されるポートフォリオよりも、30銘柄から構成されるポートフォリオがより安全である。
十分に分散投資されたポートフォリオの安全性(=リスク)は、市場全体のそれと一致する。最近は、個人でも世界中の資産を組み込んだポートフォリオを構成することできる。日本経済がポシャッても、アジア諸国やロシアが経済成長する限り、ポートフォリオ全体 が傷つくことはない。
週末起業を始めることは、人生のポートフォリオを充実させる最適な方法の1つである。特に、趣味を生かした週末起業は、ポートフォリオのリスクを低下させる効果が大きい。
読み方:かんのうど
感応度とは、ある証券が市場の動きに対してどの程度反応するかを示す指標。ベータ(β)とも呼ばれる。
ベータが1ならば、当該証券は市場の動きと完全に一致する。現実にはありえないが、もしある株式のベータが0ならば、その銘柄は市場動向には全く左右されない。
簡単なクイズ 次の各事業のベータ(β)の大きさを予想しなさい
(1)高級ブランド品の販売 (2)世界規模で展開するビール会社 (3)週末起業フォーラム
頭の体操と思って自由に発想してみよう。
答え (1)1<β (2)0<β<1 (3)β<0
解説 (1)高級ブランド品販売は景気に大きく左右されやすいので、βは 1よりも大きい。
(2)世界規模で展開する事業は、市場の影響を受けにくい。またビール消費量は景気変動の影響を受けにくい。つまり、人々は、豊かになっても貧しくなっても、相変わらずビールを飲み続けるのでβは0に近づく。
(3)あくまでも予想だが、世の中が不景気になって、社会不安が増殖すればするほど週末起業家は増えるのではないか。つまり、市場と反対方向に動くので、週末起業フォーラムのβは0より小さい。
読み方:しじょうりすくぷれみあむ
市場リスクプレミアムとは、市場の収益率と国債利回りとの差分である。
市場の収益率とは、投資家が市場全体に投資したときに期待する利回りである。市場全体が活性化し、リスク志向になると市場の収益率は上昇する。社会が沈滞して、人々が安全志向になると市場の収益率は下降する。
国債利回りが引き合いに出されるのは、国債が安全資産だと考えられているから。つまり、国債は無リスク資産の代表選手である。
1900年以降の米国の市場リスクプレミアムの平均は、年率7.6%であった。日本のそれは3-7%と言われる。
あなたの週末起業にも、期待する収益率があるだろう。もし、あなたが年率7%成長を望むとする。国債利回りが1.3%ならば、あなたの週末起業リスクプレミアムは、7.0-1.3=5.7%。
数字が大きいほど優れているとは限らない。あなたが高い収益性を望むということは、それだけ高いリスクを背負っているということ。リスク管理が下手な人は、いくら願望が高くても夢は叶えられないのである。
リスクプレミアムは、投資家の視点から週末起業を分析する一つの材料を与えてくれる。
前出の週末起業を実現するために、金融機関から年率6%の利息で事業資金を借りようとする。ところが、この利息では、せっかくのリスクプレミアムが全て吹っ飛んでしまう。
懸命な投資家なら、こんな週末起業に資金を投下するくらいなら、安全な国債を買った方が得だという結論に至る。
読み方:そんえきぶんきてん
損益分岐点とは、初期投資額と固定費と変動費が回収できるぎりぎりの販売件数。
初期投資が小さくて、固定費がほとんど要らないビジネスの損益分岐は低い。このため、多くの週末起業家は、より少ない売上で累積赤字から黒字に転換できる。
対照的に、初期投資額が大きい、あるいは膨大な固定費を要するビジネスの損益分岐は高い。週末起業で飲食店を始めようとすると、数百万円のFC加盟費用、数千万円の店舗取得費用が必要になり、累積赤字を解消するまでに最低でも5年を要する。
損益分岐点を分析するとは、投資回収に必要な最低ラインの販売数(売上)と期間(何年で黒字転換するか)を予測することに他ならない。
会社員として安定した収入源を持つ週末起業家は、独立したてのヨチヨチ歩き起業家と比べて、資金調達能力に優れ、より高い損益分岐点にも耐えられる。
このメリットを甘く見てはいけない。慌てて会社を辞める前に、起業家としてやるべきことはたくさんある。
読み方:ふくり
複利投資とは、金利収入をさらに多くの金利収入を得るために再投資すること。つまり、利子が利子を生む。対照的に、単利投資(simple interest)では、金利収入は再投資されない。
かのアインシュタイン博士が「複利」こそ人類最大の発明だといったのは有名。
複利はあなたの実生活でもとても役立つので、興味のある人は以下を暗記しておこう。
・金利7%で10年複利投資すると、元本は2倍に増える ・金利26%で10年複利投資すると、元本は10倍に増える ・日本の長期国債の金利(利回り)は1.6~1.8% ・日本の普通預金の金利は0.2% ・米国の銀行には金利5%強の普通預金も存在する ・米国や欧州の金利は上昇傾向であり、日本との格差は広がる一方 ・シンガポールの年金ファンドの平均運用利回りは9% ・米国ハーバード大学の15兆円基金の運用利回りは15%
今夜の週末起業ゼミナールで紹介する「ベトナム株投資で3億円」と聞くと、遠い世界の夢物語のように感じるかもしれない。だが、志ある会社員なら十分に実現可能な運用形態である。
複利の力をあなどるなかれ http://www.shumatsu.net/semi.html
読み方:げんざいかち
現在価値とは、将来得られる価値を現在の金銭価値に置き換えたもの。現在価値が重視される理由は「今日の1万円は明日の1万円よりも価値がある」というファイナンスの基本原則に基づく。
例えば、年率7%で成長する定期預金に1万円を預けると、10年後には10万円になる(複利で運用)。ということは、10年後の10万円の現在価値は、金利7%で割り引いたとき1万円である。
2007年6月27日に開催される週末起業ゼミナール講師の酒枝氏は、ベトナム株投資で3億円を稼ぎ出したが、元手はたったの100万円。彼の資産は3年でおよそ100倍に成長した。
2004年にベトナム株投資を始めた時点に立ち戻る。ゼミナール講師にとって、3年後すなわち2007年時点の3億円の現在価値は、たったの100万円であった。
週末起業フォーラムの藤井孝一代表は、理念のない拝金主義や不労所得願望を嫌う。だが、優れた起業家が有する優れた投資マインドを否定するものではない。
週末起業ゼミナール「ベトナム株投資で3億円稼いだ男に聞く」 http://www.shumatsu.net/semi.html
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